
(by major)
優れた栽培法
4月から10月の成長期に戸外の陽当たりの良い場所で 透明〜半透明のポリなどを
サボテンや多肉植物の鉢に キヤップを取り付ける簡易な手法で 生育,開花に著しい
効果を発揮します
温室,ハウス,フレームなどを使用した従来の方法は 自然の陽光 風 夜露 などの
気象変化から隔離したものです 鉢個々にキャップを付けたものは 常時外気に接し
自然の天候に連動しています
キャップの装着によって雨量を少なく調整することが出来ます 晴天時は周りの温度より
10〜15度温度が上昇し 鉢用土も暖められます 器が小さいので夜間は一気に温度
が下がり(球体から先に冷える)従って温度差が大きくなります
自生地に近い環境となり大きな刺激を受け 生育が促進され刺の発生や開花も一段と
活発になります

エアーキャップ素材取り付け
直射日光の日焼けに強い種にはこのエアーキャップを使用します
日焼け対策を考慮して球体から少なくても3cm以上の間隔で装着します
南西半分の内側に和紙などの併用も効果があります
上部は広めに常に解放しておきます
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素材の凹凸のある面を内側にして
鉢全体を包むように巻き付ける |
下の方から合わせ目をホチキスで
留める |
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上部も同じく留める
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取り付け完成
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ウレタン素材
エアーキャップの単用では太平類などは日焼けが起こります
厚さ2〜3ミリのウレタン素材は遮光,保温の点で優れた効果があります
太平類の他にカブト,牡丹類,などに適しています
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ウレタン素材キャップ(左)と
エアーキャップの取り付け |
キャップ上の開口部を4カ所ほど
摘み止めし(ホチキス)降雨量の
調整と保温を計る |

長雨時の対策
春の強い雨は生育の味方ですが 秋の長雨は灌水過多に陥ります
画像のように開口部を洗濯鋏で止めて雨水を遮断します
但しこの際 急な天候の回復によるキャップ内の高温と日焼けに
充分注意が必要です キャップを置いている全体をシートで覆う
方法もあります
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このように開口部を洗濯鋏で止めて
雨水を遮断します |

栽培状況
陽当たりと風通しの良い場所 鉢底からの湿気のないスノコなどの上に置きます
実生1〜2年の幼苗は除き 灌水は一切せずもっぱら降雨に任せます
表土に化成肥料の置き肥を春に追肥します 大型になる種や花の多く咲くものには
多目に与えます キャップを付けることによって風による鉢の転倒が起こります
用土は砕石などの粗い重たいものを使用すると防ぐことが出来ます
栽培期間は毎年4月上旬〜10月下旬が目安です
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エアーキャップ栽培 |
ウレタン素材キャップ栽培 |

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